なぜGCコンは品薄になるのか
2001年に販売され何度も再販を繰り返したゲームキューブコントローラー、通称GCコン。
クラブニンテンドー限定モデルまで販売され、スマブラーにずっと愛用され続けていた。
そして愛用者は誰もが思うはずである。
なんでGCコンはどこにも売ってないの?
なんでずっと製造してないの?
なんで色や世代によって個体差があるの?
と。
ここらへんを考察していきたいと思う。
どこにも売ってない理由
コントローラー本体の値段が安い
プロコンなんかは高いんだけどGCコンは2000円台、つまりいらないと思って売りに行ったところでせいぜい500円から1000円前後になる。
メルカリで売るっていう選択肢もあるけども2000円で売ったところで手数料+送料で1500円前後。
非常にめんどくさいので誰も売らず、出回らない。
任天堂側の絶対的な供給量の問題
ほとんどの人がスマブラをやる限り使い続け、壊れるまで使う場合がほとんど
ここらへんが理由だと思う。
そして任天堂も期間限定販売のような方式でしか販売しないので気まぐれで誰かが売ったコントローラーを探すしかならないのである。
そして作りもシンプルで耐久性もやたらあるのでまず壊れない(これについては賛否両論あると思うけどPCで使うゲームパッドはRPGしかやってないのに2~3ヶ月で壊れるなんてのが稀によくある)。
手入れが若干めんどくさいけども普通に使えますし。
要するにコントローラーが安いせいで中古での買取価格が安いし任天堂は全然作らねえしぶん投げない限りそう壊れないしで誰も売ってくれない。ついでに任天堂も売ってくれない。
なんでずっと製造しないの?
これです。今回の本題は。
実際なんで製造しないのかといったら赤字だからだと思います。
GC時代から白以降で基盤が変わり、スティックは粗悪品になりました。
ただ粗悪品になった影響なのかわかりませんが一部では跳ね戻りがないので最高のコントローラーになったという人も。
これも恐らく劣化基盤だと思います、今度分解して中を見てみますが。
これの理由はコストカットのためだと思います。
基盤を簡略化、もしくはなんらかの形で安く作れるようにし、スティックの材質を買えました。
この時点で旧型GCコンを作ると売上にならないんですね。
製造過程はABSで型を作る→基盤を作る→塗装する→出荷だと思います。
まずABSという樹脂で型を作るんですがこれ普通に大量生産するとかなりの額になります。
製造設備が必要になってきますし組み合わせるものは精度が結構必要になってきます。
そして基盤ですがこれも精密機器になりますので誰でも作れるわけでもないです。
そして最大のコストは塗装です。
プラモデルなんかの塗装をやったことがある人なんかは共感する人も多いと思うのですがGCコンの塗装は信じられないくらい難しいです。
大量生産できないこともないですが塗装の難易度でいったらぶっちぎりで上位です。
樹脂は静電気を大量に帯びるので食品工場なんかにある本格的なクリーンルームがないとゴミやホコリがない塗装は絶対にできません。
そしてシンナーなんかでコントローラーを軽く拭いてみればわかるのですが最初から色のついている樹脂ではないので塗装をしています。
塗装の落ち方から考えて1液の有機溶剤塗料の焼付け塗装、もしくは水性塗料での塗装のどちらかになることが予想されます。
スプレー缶だとなかなか乾燥しない、なんて話がよくあると思いますが基本的に塗料は絶対に自然乾燥しません。
必ず乾燥炉で焼付け作業をします。
硬化剤という塗料が硬化し、乾燥させる溶剤を使えば1ヶ月ほどで自然乾燥はしますがそんな方法で自然乾燥させてる塗装屋はありません。
60~80度ほどの温度の乾燥炉を使って焼きます。
この時点で大量生産を行う場合高額になります。水性塗料の場合は特に。
色を一色にしたということでコストカットになっていますし。
ちなみにシルバーが塗料で一番高額になってます。
そして出荷をしているのですがここは自社便でもいいし各社の大口割引などを使って思ってるよりは安くなっていると思いますが人手不足で賃金も上がっているので無視できない額です。
ここらへんまとめて考慮すると5000円くらいでないと利益は出ないんじゃないかなと考えます。
なのでGCコンは大量生産をすればするほど赤字になるが市場や色々な点を考慮して販売していると。
こう考えられます。
個体差やカラーはこんなところじゃないかと思います。
ここらへん考慮して要するにGCコンは売ってるときに買っておけ、そんで再販した今中古が安く出回るから旧型欲しい人は旧型も買っておけ。
そういう結論になると思います。
ついでにスマブラSPコントローラーについて。
CE゜>CE>無印=スマコン=白コン
くらいの性能差だと思います。
ちなみにゲオなんかはいまだに通常価格で売っているのでよければ。
最後に
接続タップがなぜ高いのかは知りません。
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